グラビアは“低俗”? 〜Aqoursとビジネス〜
あぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!! 逢田さんお美しいッ! なんて綺麗な肌! なんて綺麗な形のお胸!
うぉふぉ"ぉ"たまんねぇぇっ!!!
……こんばんは、ささかまです。
逢田さんのグラビア、いやぁお美しい。
女優歴の長い小宮さんは勿論ですが、逢田さんも負けず劣らずのプロポーション。思わずレジに持ってく前に我慢出来ず立ち読みしてしまいました。
さて、このブログで逢田さんのグラビアを紹介した時点で、何の話をするのか大体お察しできる方も多いかと。
何やら逢田さんのグラビアに、批判の声がある様子。
ズバリ、今回の議題はこれです。
逢田さんの最初のグラビアの時も批判は少しありましたが、今回はやけに大きくなってますね。
では、『そもそもなぜ批判されるのか?』を考えてみましょう。
◎批判の種
おそらく一番大きい批判理由は
『声優のくせにグラビアなんてしやがって』
だと思われます。
この『声優のくせに』というところがミソ。
声優という職業である以上、グラビアは相応しくないという考えから、この『くせに』という表現に繋がっていると思われます。
さて、なぜ相応しくないととられるのか?
そもそもグラビアってなんぞや?
まずは、グラビアに対する世間一般の印象と、グラビアとはなんたるやを調べていきましょう。
●グラビアの印象
さて、先程からグラビアという言葉をピンク色にしていることにお気付きでしょうか?
色は言ってしまえば、印象を目に見えるようにしたもの。『数学は青』みたいな。
グラビアと聞くと、ちょっとエッチなイメージがありませんか? グラビアの文字をピンク色にしても違和感を感じにくいのは、この印象のせい。
例えば男子中学生が教室でグラビア雑誌を読んでたら
「こいつエロ本読んでるぜー!」
ってなりますし、『グラビア雑誌を人前で読むのは恥ずかしい』と考えてコソコソ読んだ経験あると思います。
そんなことないと思ってはいても、世間一般的に
グラビア雑誌 = エロ本
みたいな考えはあると思われます。
しかしこれはあくまで世間一般的な印象。
グラビアって本当にHな表現だけが目的のものなのでしょうか? 確かにグラビアが載っている漫画雑誌の殆どは『ヤング』と付いてますし、Hな表現という目的も含まれているのは事実。
でもそれだけじゃない気がするのです。
グラビアの本質って、決して低俗なものだけではないはずなのです。
私も男です。とことん語るぞ。
●グラビアの本質
『グラビアアイドル』でググッてきました。
グラビアアイドル(和製英語: gravure idol)とは、日本発祥の、女性モデルの一形態であり、雑誌モデルの一形態ともいえる。男性向けのセクシーなアイドル的アプローチを特徴として雑誌を主体とするメディア上で活動する女性アイドルがこれに該当する。グラドルとも略称される。重複しながら似て非なるものにレースクイーンがある。
参照:Wikipedia
グラビアアイドルは女性モデルの一形態である、とありますね。
ファッションモデルなどよりもセクシーさを売りとしたアプローチをする被写体を、グラビアアイドルと言うようです。
なーんだ、やっぱりグラビアってHなんじゃないか。
って思った方。違うのだよ。
セクシー = H
ではないのだ。ましてや、
セクシー = 低俗
では決してない。ルパン三世のキャラクターである峰不二子はセクシーだが、低俗ではないのと同じです。
女体の美しさは、遥か昔から我々人類を魅了させ続けてきました。絵画や彫刻など、アートの世界でそれは顕著に現れています。
【ヴィーナスの誕生(1483)
女体は芸術なんです。
そして絵画や彫刻などよりも親しみやすく、より身近な『写真』で女体を取り扱ったもの
それこそがグラビアなのです。
たしかに清く美しいものではないかもしれません。しかしそこにある確かな魅力、芸術性は揺るぎないもの。
グラビアは決して、低俗なものではないのです。
グラビアに出たから、体を売ったも同然なんて考えはナンセンスです。
……話が逸れまくったように見えますが、この議題を語る上で大切な事です。
さて、グラビアはただ単にHな表現だけが目的のものではないということをご理解いただけましたでしょうか?
ですがそれはそれとして。声優さんがグラビア進出する意味とはなんなのでしょう?
他のテレビや新聞などのメディア出演と違って、何かと批判の生まれやすいグラビアという分野。わざわざそこに足を踏み入れるのだから、何かしらの理由(メリット)があるはず。
次はそれについて考えてみましょう。
●グラビア進出のメリット
グラビア進出のメリットは、被写体となる声優さん、そして雑誌を出版する会社双方にあります。
まず出版会社のメリット。これは簡単ですね。
売れる。これに尽きるでしょう。
有名な人をグラビアに採用すれば、いつも雑誌を購入している人に加えて、その人のファンも購入してくれる。特にオタクは複数買いしがちな人種なので、声優さんを採用すればそれだけ効果も大きいでしょう。その雑誌に掲載されてる漫画の作家さんも、グラビアのついでに読まれ、それで単行本を買ってくれるかもしれないので嬉しいですよね。
では声優さん側のメリットは?
これはもう、告知に他なりません
オタク界隈にいると分かりにくいですが、声優さんのことを知る機会はアニメ以外ほとんどありません。最近テレビ出演もあると言っても、片手で数えられるほど。一般人が若手声優を知る機会は限られています。
グラビアの魅力、それはその圧倒的告知力
たとえばG'sマガジンにインタビューが掲載されたとしましょう。ですが表紙を飾るのはその声優さんではありません。ラブライブ!であったり、SAOであったり、得てしてアニメキャラです。他の雑誌も然り。
グラビアの魅力はズバリ
ほぼ確実に表紙を飾れること
グラビアの載る漫画雑誌はコンビニなどあらゆるところで売られますから、目に付く可能性もそれだけ高い。それだけ知られる機会が増えるということです。
さらにグラビアで成功(被写体としての才能が認められる)すれば、写真集の販売にも繋がったりします。Aqoursキャストでは斉藤朱夏さんがいい例ですね。
彼女はグラビア進出の後、他雑誌での写真掲載も多くなりました。グラビアがきっかけで、被写体としての才能を認められたと言っても過言ではないでしょう。
ファンとしても、様々な分野での展開があると嬉しいですよね。
さて、双方のメリットについてはご理解いただけたかと思います。
では次からがいよいよ本番。
『なぜ批判されるのか?』について、今までの考察も踏まえて考えてみましょう。
●声優は清く尊い
声優さんって尊い。なんの汚れもない、一点の曇りもない、まるで透明な存在。
今の声優さんに対してファンが抱く尊さは、どこか神格化されたようなものに感じます。
グラビアが批判される原因は、そこにあるのでしょう。
先程グラビアは決して低俗なものではないと書きましたが、だからといって必ずしも清いものではないでしょう。(そう考えると清純派グラドルって矛盾してね?)
清く尊いものだと思っていた声優さんがグラビアに進出したことで、まるで堕落した神に失望するように、幻滅してしまうのでしょう。
小宮有紗さんのグラビアの時にあまり批判が目立たず、今回の逢田梨香子さんのグラビアでは批判が目立ってしまったのは、恐らくこのことが起因しているのでしょう。
小宮有紗さんは最初から声優という訳ではなく、元は女優さんでした。戦隊モノに出演してたこと、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
写真の写り方を見ても一目瞭然。彼女は声優である以前に、一人の立派な女優さんなのです。
では逢田梨香子さんは?
彼女も元女優ですが、小宮さんと比べると声優としての側面が強いのです。だからこそ清く尊いものだと思われやすく、そして幻滅されやすいのです。
『幻滅する必要なんてない。むしろ声優さんが新たな可能性に挑戦し、成功しているんだから喜ぶべき』
という考えの人も多いでしょうが、やはり清く尊いものと信じていた人達にとっては、グラビア進出はショックでしょう。
特に逢田さんの今回の露出度は前回に比べて相当過激なものでしたから、そのショックも大きかったでしょう。
以前『にわか』について書いた記事で、『ファンの数だけ“好き”の形がある』と書いた通り、グラビア進出を嬉しく思う人が出るのも、ショックを受ける人が出るのも必然なのです。
さて、批判の種はこれだけではないようです。
上記の批判はグラビア進出によって生まれた批判ですが、次の批判意見はグラビアに限った話ではないでしょう。
●Aqoursはビジネスでしかない
twitterをやっている方は、TLでこういう意見を見たことがあるのではないでしょうか。
こういう時に引き合いに出されるのはμ'sです。
『Aqoursはメディア露出が多すぎる。金儲けのことしか考えてない』
というものですね。
たしかに最近グッズの価格が上昇していたり、実質年会費有のファンクラブが出来るなど、ビジネスの側面が強いと感じるのも無理はないのが現状です。
ですが今こうしてAqoursが様々なメディアで取り扱われるのも、μ'sの力あってこそではないでしょうか。
ラブライブ!コンテンツのメディア露出が増え始めたのは、μ'sのfinalライブの前後ではないでしょうか。Rの法則出演、紅白出場など、急激にメディア露出が増えたことを覚えています。
お分かりでしょうか。
μ'sはメディア露出が増えたタイミングでFinalを迎えました。つまり、機会を失ったのです。
ですがAqoursはμ'sの力によって得たメディア露出の機会を、初めから手に出来たわけです。
何が言いたいか。
メディア露出が多いのは、『Aqoursだから』ではなく、『今がそういう時代だから』なのです。
もし仮に、Aqoursへとバトンタッチするのがもう少し先で、μ'sの活動がまだ続いていたら。
きっと、今のAqoursと同じくらい、μ'sもメディア露出していたでしょう。
ですから
『Aqoursになってからメディア露出が多くなった! Aqoursはビジネスでしかない!』
という考えは見当違いなのです。
『アニメコンテンツのメディア露出が増えたのが、μ'sの世代ではなく、Aqoursの世代だった』
というのが真実なのです。
●仕事は変容するもの
どんな仕事でも、その形態は時代によって変化するものです。
保育士が一人親世帯に合わせて、保育時間を伸ばしたりするように、声優という仕事の内容も時代によって変わるものなのです。
今では当然である『アニメキャラクターの声優が曲を歌う』という試みも、アニメ『るろうに剣心』が始まりで、当時はとても斬新なものでした。
声優が前に出るのも今では当然のこと。
(ポプテピ〇ックの蒼井翔太さんは例外)
ですがアニメ『けいおん!』のキャストさんが実際に楽器を持ってファンの前で演奏したときは、その斬新さで話題になりました。
仕事は常に変容するもの。
グラビア進出だって、5年後には当たり前のことかもしれません。
新しい試みは常に批判されるもの。スマホ育児など、新しいものは常に批判が付きまといます。ですがそれは時代の流れとともに、次第に『当たり前』になるもの。
声優さんが新たな可能性に挑戦しようとして、『今の時代の声優』という枠から抜け出そうとしているのなら。
私たちファンはそれを応援していくべきではないでしょうか。
新たな可能性に挑戦し、精一杯“今”を生き抜いて、楽しんでいる声優さんを見ていられることを、とても幸せに感じるのは私だけではないはずです。
見てくださいよこの笑顔。尊さで頭おかしくなっちゃう
このブログが、今回の議題についてなにか考えるきっかけになれれば、嬉しく思います。
ではではー_(:З」∠)_