Aqours CLUB CD SET 2018 GOLD EDITION ~其の2~
「金がないなら通常版買えよ」
正論だ。でも違う。
こんばんは、ささかまです。
前回に引き続きGOLD EDITIONのお話。
さて、1行目に入れたこの台詞。
実際多く見かけますし、私にもご意見くださった方もいらっしゃいました。
えぇ、正論なんです。
ですが、批判している方の多くは、『高いから批判している』のではないと思います。
問題なのは15,000円という値段ではなく、GOLD EDITIONという制度“そのもの”なのです。
ではこの制度の何が問題なのか?
今回はそれについて考えていきましょう。
◎格差
この言葉を聞いてピンと来た方、聡明。
GOLD EDITIONの問題点は、値段ではありません。
ファンの間で明確な格差が生まれること。
値段の差が1万なので、付属品の差があるのはもちろんのこと。ですがCD SETで一番肝心となる、ファンクラブ入会に必要なシリアルコードはどちらにも付いてきます。
実際に内容を見てみましょう。
【初回生産限定】「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours CLUB CD SET 2018 GOLD EDITION」
・Aqours Hop! Step! Jump! Project! テーマソングCD
・スペシャルメモリアルDVD(3枚)
・スペシャルメモリアルブック
・ゴールド会員証
・Aqours CLUB 2018入会用シリアルコード
・豪華パッケージ仕様
価格:15,000円(税別)
「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours CLUB CD SET 2018」
・Aqours Hop! Step! Jump! Project! テーマソングCD
・メモリアルフォトブック
・会員証
・Aqours CLUB 2018入会用シリアルコード
価格:5,000円(税別)
共通なのはCDとシリアルコードですね。
GOLD EDITIONはDVDが3枚つくなど、流石15,000円と言うべき内容。
↓ 注目するべきはココ ↓
・ゴールド会員証 ・会員証
そう、会員証に“ランク”が設けられています。
会員内でランクが設けられること…それがどういった事態につながるか。
「お前通常会員だろ!? じゃあゴールドの俺の方がファンとして上!」
「お前は通常だから愛が弱い!!」
断言します。絶対こうなる。
はい、お分かりでしょうか。
ズバリ、批判している方の多くが恐れているのはこれなのです。
むしろ、GOLDを買う方々もこの事態になることを恐れているのではないでしょうか?
値段が違うことはどうだっていいんです。
問題なのは『GOLDかそうじゃないかで、ファン間で勝手に格付けが行われてしまうこと』
もしこういった発言をする人が全くいなければ、今こうしてこの仕様が叩かれることも少なかったでしょう。
そしてもう1つ問題点があります。
ですが今から話す問題点は、「もしかしたらこうなるんじゃないか?」という憶測の範囲なのであしからず。
その問題点とは
ゴールド会員が優遇される可能性
運営の立場になって考えてみましょう。
このCLUB会員の特典の目玉として、ファンミーティングの先行抽選権があります。
では抽選の当選率。通常会員とゴールド会員のどちらを優遇すれば、より儲かるでしょうか?
……簡単ですね?
そう、通常会員が恐れるべきはこの可能性。
“お金がない人への救済措置”と思われたこの通常verも、この可能性がある限り救済ではなく『劣化』になってしまうのです。
このバージョン分けは、救済であるべきであって、劣化であっては絶対にいけません。
何度も言いますが、これは確定事項ではなく、『もしかしたらこうではないか?』という憶測の話ですのであしからず。
ですがいくら憶測であっても、可能性があるだけでも恐ろしいのは事実。運営が「抽選結果に影響はありません」と公言しない限り安心はできません。
(公言したとしても100%信用はできない…)
ただし、こういう考えがあります。
「お金をより多く払っている方が有利になるのは必然であり、許されるべきことである」
これはHearthstoneというデジタルカードゲームを提供しているBlizzard社の理念でもあります。
課金しなければ手に入らないカードは、無料で手に入るカードより強くて当たり前という考え方ですね。
舞台やミュージカルなど、様々な公演に参加経験のある方は、お金を多く払った方がいい席になるというのに慣れているので、なかなかこの批判意見に同調しづらい所があると思います。
もし、ゴールドの方が抽選に有利ならば、運営はもうはっきりとそう公言するべきです。逆も然り。
それは次の記事で書く予定の、『安心と信頼』の話に繋がります。詳しくはそこで。
さて、この2つの問題点を考えると、当記事の1行目に書いたセリフが的外れであることをご理解頂けたでしょうか?
ですから、GOLDを批判する人に
「金がないなら通常版買えよ!」
と返すのはナンセンスです。論点が違う。
◎じゃあ批判意見が正論なの?
ここまで読んでくださった皆様、こう思われてませんか? 思ったそこのあなた。
ありがとうございます
今回の記事の目的はここ。批判意見もひとつの正論であるとご理解頂きたかったのです。
で す が
批判意見が“正しい”とは言っていません。
同じく肯定意見も“正しい”とは言っていません。
……こんがらがってきましたね。私もです。
では何が正解なのか?
ここからは私の考えになります。
正解は“まだ”ありません
“まだ”というのは、『論争が行われる限り』ということです。
この論争の終着地点、それはゴールド版、通常版、どちらを買う人も安心することです。
通常版を買っても馬鹿にされない。
抽選も何も影響がない。あるならあると公言する。
この安心感があってこそのこの件の解決です。
次回の記事ではこの安心、そして信頼の話をしていきたいと思います。
それではー_(:З」∠)_